加盟社紹介

信頼のパートナーとしてオーナー様をトータルサポート 専門性の高いグループ各社のノウハウを生かし 不動産オーナー様の多様な悩みに応える

 

賃貸不動産を所有していると、予想もできないような問題が発生することがあります。そんな不安に寄り添ってくれるのが、賃貸不動産の総合グループであるハウスメイトグループ。管理会社、メンテナンス会社など専門各社が所属しているので、いざという時はグループの総力を挙げてサポートします。同社で初の女性支店長、部長を活躍している株式会社ハウスメイトマネジメント コンサルティング営業室 シニアコンサルタントの伊部尚子さんにハウスメイトグループの魅力についてお話を聞きました。

管理会社は物件だけを見るのではなく
お客様全体のことを見る必要がある

御社の事業内容について教えてください。

ハウスメイトグループは賃貸物件の管理業を行う管理会社として、40年以上前にスタートしました。そこから賃貸仲介業、建物のメンテナンスやリニューアル業などが派生し、グループ企業を続々と設立。現在はマンション・アパートなどの賃貸物件をお持ちのオーナー様に対して、安定した賃貸経営に向けたコンサルティング業務を中心に、総合管理、仲介、リニューアル・メンテナンス業務などを行っています。

ハウスメイトグループの特徴や、他社にない強みを教えてください。

賃貸住宅の世界では、以前は部屋を決める時の仲介手数料が一番収入源になっていて、賃貸管理は仲介業のおまけのような、無料で行う仕事でした。しかし賃貸住宅が増えて、さらに管理が難しくなり、「ついでの仕事」ではなくなりました。そこから徐々に賃貸物件の有償管理が始まっていくのですが、弊社はその草分け的な存在です。また、社員教育に力を入れているのも特徴で、「労働集約型の仕事だからこそ人が大事」という考え方は経営陣から管理職まで浸透しています。さらに働きやすい環境を整えることにも力を注いでいて、組織が大きいというスケールメリットを生かしていると感じています。

御社はどんな課題を解決するのが得意でしょうか?

私たちの一番の強みはグループ力であり、グループの総力を挙げて問題解決に取り組むことを得意としています。グループ会社は賃貸管理・貸主代理の株式会社ハウスメイトパートナーズ、賃貸物件のトータル管理を行う株式会社ハウスメイトマネジメント、メンテナンス・リフォームを行う株式会社ハウスメイトワークスなど6社(※リンクを入れる)あり、それぞれがしっかり連携しています。賃貸経営はエリアの市況に大きく左右されますので、そのエリアでお部屋探しをしているお客様に日々接している社員や、管理の最前線で働いている社員が持っている生の情報を集約できることが、弊社の大きな強みとなっています。さらにグループ社員は入社するとはじめはグループ内の仲介会社に配属され、現場を知った後にグループ内の人事異動を経験してキャリアを形成します。だからこそ、社員の質が保たれているのも特徴ではないかと思います。

今は変化が激しい時代ですが、賃貸の管理会社が生き残っていくためには、どのような条件が必要だと思いますか?

今まで管理会社は建物を管理するのが仕事でした。しかしこれからは物件だけを見るのではなく、その建物のオーナー様のこと、ご家族様のこと、そしてその資産全体のことを見る、という方向に大きく変わってきています。たとえ物件が次の代に引き継がれても、オーナー様とずっとお付き合いをしていくことができれば、長期的な目線でオーナー様の資産全体について考えていくことが出来ます。そして私たちは数多くのオーナー様とお付き合いしていていろいろな経験を積んでいるので、その経験を他のオーナー様にもシェアしたいのです。弊社では、オーナー様の幸せが自分たちに還ってくる、という考えのもと「オーナー様の利益の最大化」を掲げていますが、その利益はお金の利益だけではなく、円満な相続やオーナー様ご一家の幸せなど広い意味での利益を指しています。

自分の関わっている物件だけでなく
皆でできるようにしたい

伊部さんは「賃貸業界のジャンヌ・ダルク」という異名をお持ちで、業界でも大変有名ですが、伊部さん個人の活動内容やミッションを教えてもらえますか?

私は現在株式会社ハウスメイトマネジメントのコンサルティング営業室で、オーナー様の相続を含めたさまざまな相談を受ける仕事をしています。コンサルティング営業室は得意分野が被っていないメンバーが在籍しているので、何か相談が上がってきても、このメンバー内で相談するとだいたいの答えが出るので、すごく面白いと思いながら仕事をしています。その中で私は賃貸管理実務に必要な知識をまんべんなく持っている立場で相談に応じています。

どんな相談に応じていますか?

賃貸管理業はオーナー様側の都合だけ考えていても絶対にうまくいきません。実際に毎月家賃を支払う入居者様が満足しないと、賃貸管理業は安定しないのです。私自身はそこに特化していて、「どんな人が住みたいか?」「この部屋にお金を払ってくれるのか?」「部屋を大切に使ってくれるのか?」といったことにずっと携わってきたので、空室の悩みや今後どうやったら収益性が上がっていくのか、といった相談を受けることが多いです。特に「建て替えた方がいいのか?」「建て替えないでこのまま頑張れるのか?」といった内容に加えて、税や相続の話も入ってくるので、そういった相談ごとには力を入れています。

伊部さんが現在力をいれているDIY賃貸についても教えいただけますか?

以前、きれいにリフォームされていて家賃も安いのに、空室が続いている物件の課題に直面しました。内装に手を加えるなどして+αの魅力を出すしかないと思って、当時業界新聞で目にした「壁紙が選べる賃貸」を参考にして、最初は壁紙や照明を選べる賃貸住宅に挑戦しました。しかし、入居者さんの好みは多様化しているので、まだ見ぬ入居者様の好みを予測するよりも「入居者様が自分で自由にできたら良いのでは?」と感じるようになり、その後「 DIY可能な賃貸」という方向性に変わっていきました。ただ、私たち不動産業者は建築法規に詳しくないので、やって良いDIY、ダメなDIYが分からず不安がありました。しかしリノベーションを手掛ける建築士の皆さんが「一緒にやりましょう」と声を掛けてくださったおかげで、私たち不動産業者、オーナー様、入居者様が安心できるルール作りを行っています。

伊部さんがそこまで熱量を注げる原動力は何でしょうか?

私は転勤族でいろいろな家を転勤して回ったので、住まいにとても興味があるんです。さらに人に対しても興味があって。私が現在、賃貸DIYガイドライン制作を手掛けているのも、自分の携わっている物件だけではなく、世の中にある多くの賃貸住宅で、みんなでできるようにしたいんです。「こういう仕組みにすればみんな分かりやすくて、もっと広がるんじゃないか? 『ダメ!』と言っていたオーナー様が興味持ってくれて『いいね!』と言ってもらえるのではないか?」と考えて工夫していくのが好きなんです。だから私の原動力は「好奇心」でしょうか。賃貸DIYガイドラインが広まれば空室に悩んでいたオーナー様が喜ぶし、好みに合わせて住まいに手を入れられる入居者様も喜ぶ。さらにDIYの商材を作っているメーカーさんや、売っているお店の人も喜んでくれる。「賃貸だから諦める」とずっと言ってきた業界の人たちが、私たちがやっていることを応援してくれているのも、活動の原動力になっています。

時代の変化をしっかり受け止め
広い視野で物事を見る

仕事に取り組む上で大事にしていることを教えてください。

キャリアを重ねるほど、自分の経験と今の年齢の視野で見えるものに考え方が限定されがちなので、気を付けるようにしています。住まいは家族のあり方や暮らしに非常に深く関わっていますが、時代とともに大きく変化している分野ですので、その住まいを提供する仕事の私たちも色々な方の思いをしっかり受け止めて、それを商品やサービスに生かしていく必要があります。「これまでこの方法でやってきているから、こうに違いない」と思い込んでいると、とんちんかんな方向に行ってしまうと思います。

賃貸業界をどのように変えていきたいですか?

未来が予測しにくくなり、将来の不安を抱えている人が増えたり、災害も多くなっているという状況では、資産としての家を持つ選択をせず、賃貸住宅に住まう人も増えてくると思います。でも住まいというのは、その人の人生を左右する非常に大切なもの。「一時期しか住まない」、「賃貸だからしょうがない」と言っていたら、日本人の暮らしの質がどんどん低下してしまいます。当たり前のようにずっと賃貸を選ぶ人が、より自分に合った住まいを見つけられるように、賃貸に関わる私たちは賃貸住宅に対して責任や社会的な使命を感じてやっていかないといけない、と思っています。

 

 

(構成/文 桂泉晴名)